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前置詞は目的を持ち,句をつくり,その句は形と副として働く |
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前置詞は目的語をもっていて,句をつくり,その句は形容詞句か副詞句として働く。
前置詞とは
前置詞とは名前のとおり,前に置く語という意味ですが,どのような種類の語の前に置かれるのでしょうか?それは前置詞は必ず名詞の前に置かれることになっています。逆に言えば前置詞の次の語は必ず名詞(名詞相当語句)がきます。このように前置詞と名詞(名詞相当語句)が結びついた前置詞句は形容詞か副詞と同じように働くことになっています。前置詞の作る句は「前置詞句」であるのは当たり前のことですが,古谷メソッドでは働きから形容詞句・副詞句として考えることになっています。いつもくどく言うようですが,「働きを理解する」ということが大事ですから,前置詞句と言わずに,前置詞のつくる「形容詞句」あるいは「副詞句」と普段から考えるようにしましょう。
| 前置詞 + 名詞(名詞相当語句)= |
形容詞句 (名詞を修飾する) |
| 副詞句 (名詞以外を修飾する) |
No.1 名詞 ですでに述べましたが,前置詞の次にくる名詞のことを前置詞の目的語といいます。上でもすでに説明しましたが,前置詞はこの目的語と結びついて前置詞句をつくり,その句は形容詞句か副詞句のどちらか1つの役割をするのです。 ここで次の例文を使って少し練習をしてみましょう。
I go to school. 「私は学校へ行きます。」
主語 動詞 前置詞+名詞
この文章の構造は理解できるでしょうか?主語が"I" ,動詞は"go" ということは理解できるでしょう。次の"to school" を明確に答えることができますか?動詞の項でもこれと同じ構造の文章例をつかって補語と目的語の説明しました。この前置詞+名詞(前置詞の目的語)がつくっているのは形容詞句と副詞句のうちどちらでしょうか。"to school" は副詞句としてはたらいています。場所や時や方向を表すのは副詞の働きで,「学校に"行く"」というように動詞 "go" にかかっていることから形容詞句ではないことが分かります。形容詞句は形容詞と同じように名詞のみにかかり,自動詞の補語になります。一方副詞はいろいろなものにかかりますので,形容詞句でないと判断したほうが分かりやすいかもしれません。
結果として文章の構造は S + V + 副詞句 となります。"to school"を決して「補語」などと言わないように注意して下さい。私も文法が苦手だった時は,これを「補語」と言ったことがあります。理由は何なのかはっきりわからない上に,goだけでは何か不完全な感じがするし,文章のなかで何かを補っているような感じがしたからです。私のようにフィーリングで「補語」と決めている人が結構います。補語についてはNO.2 動詞と補足1 補語で説明していますので,そちらを参照して下さい。一応,少しだけこのto schoolが補語でないのかについてちょとだけ触れておきます。もしこのto schoolが補語であるとすれば「1.主語(I)=補語(to school) とならなければならない,2.to school が形容詞(形容詞相当語)でなくてはならないという2つの条件を同時に満たしている必要があります。しかしto schoolは副詞で,しかもS=Cの関係も成り立ちませんから補語とはいえません。
「副詞・形容詞・句・主語・目的語・補語」の復習
| 副詞 |
名詞以外を修飾する。つまり動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。 |
| 形容詞 |
名詞を修飾する(限定用法)。補語になる(叙述用法)。 |
| 句 |
2つ以上の語からなっており,主語と動詞がそろっていないので文とはいえないもの。形容詞句・副詞句などがある。主語や動詞があれば、文節(節)と呼ぶことになっている。 |
| 主語 |
名詞(相当語句)のみ。 |
| 目的語 |
名詞(相当語句)のみがなれる。動詞の目的語,前置詞の目的,形容詞の目的語の3つの目的語がある。 |
| 補語 |
形容詞(相当語句)か名詞(相当語句)のどちらか。 |
前置詞のまとめと確認
前置詞理解のまとめと確認のために次の例文について考えてみましょう。
1. A bird is singing on the tree.
鳥が木の上でさえずっている。
2. A bird on the tree is singing.
木の上の鳥がさえずっている
1.2.も "on the tree" という同じかたまりの語句があります。これは前置詞の"on"に名詞の"the tree"がくっついて出来ていますが,その働きはどうなっているでしょうか?
1.は「木の上で」 となっていて,「さえずっている」にかかっています(木の上で→さえずっている)。つまり動詞の"is singing"にかかっていることになります。動詞を修飾するのは副詞であり,これは2語以上でできているので句なので,結果として「副詞句」と言うことになります。
2.は「木の上の」となっていますね。これが「鳥」 にかかっています(木の上の→鳥)。つまり名詞の"a bird"にかかっていますね。名詞を修飾するのは形容詞で,2語以上からなるのでこれも句であると言えます。こちらは結果として「形容詞句」となります。
このように同じ "on the tree" でありながら,文中のどこにおかれるかによって,形容詞句になったり副詞句になったりするので注意が必要です。英語には日本語の助詞にあたるものがないので,この句が置かれる場所で,日本語助詞の「で」,「の」という意味を表すことになるのです。少し乱暴な考え方ですが 「〜の」 となれば,それは形容詞で,「〜で」 となればそれは副詞であると考えてみるとよいでしょう。
練習1
次の1〜8の英文から前置詞のつくる句を抜き出してみましょう。そしてその句は形容詞句と副詞句のうちのどちらの働きをしているか考えてみましょう (わざと前置詞を含んでいない文も混ぜています)。
| 例 |
in the room |
形容詞句,前置詞の目的語はroom |
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in the room |
副詞句,前置詞の目的語room |
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上でも述べたように,(どの語を修飾しているか)句の場所で副詞句か形容詞句か決まるので注意。 |
| 1. She is taller than me. |
| 2. You speak English better than I do. |
| 3. He speaks Cantonese better than me. |
| 4. I want to speak English fluently like him. |
| 5. New York is above Pennsylvania. |
| 6. What are you looking at? |
| 7. What are you looking for? |
| 8. Can I leave the chairs like they are? |
うまくできましたか?慣れてくればそれほど難しい問題ではありません。もしも解答が必要であれば,掲示板等で質問して下さい。前置詞ではないと思っていたものが,実は前置詞だったということもありますから注意が必要です。知っていると思っている単語も念のため辞書ひくようにして下さい。例えば as, on, at, in, onto, into, under, below, underneath, up (副詞のupもある), for, to, after, beforeなども前置詞です。またこれらは使われる場所によっては副詞になることもあります。
重要→ 前置詞は必ず名詞の目的語があり,形容詞句か副詞句になる。